取材レポート:金融・IT業界向け

2012.11.17

【Forex Magnates】「フォレックス・マグネイト サミット2012」 ロンドン現地取材レポート!

【Forex Magnates】「フォレックス・マグネイト サミット2012」 ロンドン現地取材レポート!

 

 

2012年11月14日(水)、フォレックス・マグネイトは、英国・ロンドン中心部に位置するホテル(Grange St. Paul’s Hotel)において、「フォレックス・マグネイト サミット2012」を開催、会場には世界各国のFX業界から550人の経営者、幹部が集結した。
サミット開催前夜の13日(火)19:30~、早めの参加登録の受付を兼ねたウェルカムパーティーが行われ、久しぶりの再会や新たな出会いを喜び合う参加者同士の歓談の時間が続いた。
サミット当日となる14日(水)8:00~、再び受付を開始、一番奥にある講演会場に続く通りの広間には、スポンサー企業のうち、ブース出展企業(18社)がズラリと並び、資料の配布やデモンストレーションが行われる中、質疑応答や意見交換など活発な交流が繰り広げられる様子が印象に残った。当日のプログラムは業界を代表する各企業のCEOを中心としたメンバーにより、5つのテーマ(新しい金融トレンド、M&A、リクイディティー、テクノロジー、地域別市場動向)によるパネルディスカッションが行われた。また、イノベーティブな金融サービスを展開する10社により、ビジネスプランを短時間で簡潔に説明する「エレベーターピッチ」と会場投票による表彰や、「フォレックス・マグネイト アワード2012」の各分野別の受賞者が発表された。

 


 

 

「フォレックス・マグネイト アワード2012」の各分野別の受賞企業は以下の通り。
◎ Best FX Liquidity Provider - (INTL FC Stone社)
◎ Best Social Trading Platform - (Currensee社)
◎ Best Auto-Trading Software - (MT4)
◎ Best Retail FX Technology Provider - (Leverate社)
◎ Best Proprietary FX Platform - (FXCM社)
◎ Best FX Broker - (OANDA社)
◎ Best Mobile Platform - (Trade Interceptor社)
◎ Best Binary Options Software Provider - (SpotOption社)
◎ Best FX Affiliate Program - (Ava Financial社)
◎ Most Innovative Financial Product - (tradable社)

取材を終えて

 ビジネスや海外旅行のみならず、海外ネットショッピングの利用拡大など日本人のライフスタイルの中で海外とのボーダレス化が進む昨今、為替はますます身近な存在となり、資産運用としての活用のほか、さまざまな決済手段や家計の管理において切り離せないものになってきた。その中で、FXがリテール市場において一般投資家の為替に対する理解の深化と為替動向に対する関心を高めることに貢献し、外貨両替・受取サービス、外国株、外国債券、外貨預金取引などさまざまな外貨建て金融商品とサービスに対するリテラシーを向上させる社会インフラとして、さらに進化・拡充していくことが期待されている。
その一方、これまでもFXでさまざま規制が強化されてきたように、新たな金融商品・サービスの取扱いにおいて投資家の保護や健全な市場形成に向けた自主規制をはじめとする議論や取組みなど、サービス内容に関するルール化、リスク管理の高度化、透明性の確保のほか、FX企業が遵守すべき業務オペレーションの整備を進めていく日本独自の動きも広がっている。目下、バイナリーオプションについても議論されており、世界各国における現状や取扱いと照らしつつ、その行方に注目が集まっている。
今回、世界中から集まったブローカーやシステム開発・サービス提供企業の取組みやアイデアは、さまざまな国の規制や競争を背景に、イノベーションとチャレンジに溢れる革新的・先進的なものや、日本での実現にはいくつかのハードルがありそうなものなど、数多くの取組みが発表された。
グローバルな市場の中で、いかに法令を遵守しながらスピード感を持ってサービスを具現化し、国内外における市場の活性化に結び付けられるか、戦略的なコンプライアンスと投資家視点のイノベーションが求められている。ブローカーやシステムベンダーのみならず、金融庁金融先物取引業協会日本投資顧問業協会、取引所をはじめとする関係当局・団体、そして、一人一人の投資家自身にも広く世界で起きている金融ITサービスのトレンドやファクトが認知され、さまざまな議論が繰り広げられていく中で日本の金融サービスが世界をリードしていく存在になることに期待したい。

(取材、撮影、記事:藤野 宙志 / 編集・制作:柴田 潔)