2016.05.31
【ブロードリッジ・ジャパン】市場を取り巻く環境と現状の重点的な取組み、今後の課題と戦略、決済制度の将来について共有、マーケット・イベント「ブロードリッジ・マーケット戦略2016」を開催!
この日は、日本取引所グループ、証券保管振替機構からゲスト・スピーカーが招かれ、市場を取り巻く環境と現状の重点的な取組み、今後の課題と戦略、決済制度の将来について共有された。(ブロードリッジ・ジャパン 営業部長 浅野 達也氏が進行を務めた。)
講演「証券保管振替機構の現状と課題」では、証券保管振替機構 総合企画部長 大西 信二氏より、これまで拡大してきた対象商品や機能などサービス全体概要について解説。その上で、コーポレートガバナンスの強化の一環として指名委員会等設置会社への移行や効率的な市場運営による手数料の引下げ見直し、大阪のBCP事務所の稼働のほか、社債市場活性化やマイナス金利への対応など最近の取組みについて触れた一方、今後の課題として、次期システム構築(業務やシステムの標準化、全体最適化、共通基盤の構築)、決済期間短縮化への対応(国債2018年、株式2019年)のほか、JPXで実証実験を進めているブロックチェーンの活用やサイバーセキュリティへの対応を挙げ、存在感を高めていきたいと語った。
講演「決済制度の将来 The NEXT Step」では、ブロードリッジ・ジャパン チーフ・オペレーティング・オフィサー 星野 好幸氏より、いまから20年前に遡り、国債の5・10日決済からローリング・セトルメントへと変化し、当初はT+5 (1996年)、T+3 (1997年)、その後、長い期間をかけて現在のT+2 (2012年)、そして最終段階と言われているT+1 (2018年予定)へと日本の決済制度の歴史について解説。一方、決済リスク・カウンターパーティーリスクを無くすという本来目的においては、T+1を実現してもリーマンショックのような週末を跨ぐ際のリスクが残ることも指摘。技術的な制約やプロセスの限界・現物や現金といったイメージの呪縛に捉われることなく、FinTech・デジタル化・クラウド・ブロックチェーンなど急速に環境変化が進む中、T+1が終わりではなく、ゲームや音楽ソフトの売買のようなT+0・リアルタイム決済の可能性に向けて、この次のことを考えて行く必要があるとした。その上で、証券取引所・市場統合による統一化・標準化、XMLフォーマット・ISO20022メッセージによる標準化が加速する中、決済分野の国際的な標準化の流れは避けられないとし、バックオフィスはこれまでの差別化の時代から統一・統合へと変わっていくと私見を披露。金融業界において自分たちで未来を見据え目標を立ててリスクを削減しマーケットを守るため、これからも一緒に取組んでいきたいと抱負を述べ締め括った。
講演終了後は、隣室に用意されたカクテル・レセプション会場に移動。乾杯の挨拶は、ブロードリッジ Head of Asia Pacific, David Becker氏より、参加者・講演者・関係者への御礼の言葉と共に、2017年が更なるチャレンジと成長の年になることを願っているとし、乾杯した。(ブロードリッジ・ジャパン 営業部 部長 茅壁 慎二氏が司会・通訳を務めた。)
日本を代表するパレスホテル東京の優雅な空間の中、来場者は美味しい料理と飲み物を片手に歓談の時間を楽しみながら、講演者や参加者同士で意見情報交換や名刺交換など活発なネットワーキングが行われた。
長い年月をかけて現在に至った日本取引所グループや証券保管振替機構の新たなステージにおいて、国際競争力のある金融市場と証券決済インフラの整備、そしてバックオフィス業務の効率化とリスク削減に向けた金融市場の更なる強化につながる取組みに注目したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )
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