2016.12.05
【FinTech協会】金融庁ウェルカム・スピーチ全文、国際的なネットワークの形成やFinTechエコシステムの構築に貢献する活発な議論に向けて、「FinTech Japan 2016 ~FinTechのこれから」開催!「FF17 Tokyo semi-final」の優勝企業は、クラウドリアルティが受賞!
「FinTech Japan 2016」は、日本と世界がFinTechエコシステムを成長させるため、それぞれの役割、課題、方向性についてディスカッションやコラボレーションを通じて促進してことを目的に開催された。なお、全体の進行は、デイビッド・ヘストン氏が務めた。
オープニング・リマークスは、工藤 博樹氏(FinTech協会 代表理事、メリービズ Founder)、ナタリー・詩織・フレミング氏(Payoneer レギュラトリー&銀行リレーションズ(APAC)、FinTech協会 理事)が登壇。来場者へのお礼の言葉に続き、2014年当初は30名ほどのMeetupから始まり、2015年のFinTech協会設立当初は40会員でスタート、そして現在の会員数は219会員(大企業112社、ベンチャー61社、個人46人)まで大きく成長した軌跡を振り返りつつ、FinTechに関連する業界の活発な動きと共に成長期を迎える中、その実現のためには全員で力を合わせてその芽を育てていく必要があるとした。その上で、二つのビジョン(日本のFinTechエコシステムを育てる、世界のFinTechエコシステムに日本をつなげる)に向けて、今回、57名のスピーカー(うち海外から12名が来日)、17社のスタートアップブース、7名の投資家、スポンサー、コミュニティーパートナー、関係者の協力への感謝の言葉を伝えた。
【ウェルカム・スピーチ】松尾 元信氏(金融庁 総務企画局 参事官)
ウェルカム・スピーチは、松尾 元信氏(金融庁 総務企画局 参事官)が登壇。FinTechは単なる金融サービスのIT化にとどまらず、ブロックチェーン技術や人工知能、ビッグデータの活用等により、遠からず金融取引の仕組みや金融サービスの在り方を大きく変えていくと考えているとした。その上で、金融庁として、金融サービスのイノベーションを通じ、国民の生活にとって、より安価で質の良いサービスの提供を図れることは歓迎すべきと考えており、利用者保護や不正の防止、システムの安定性に留意しながら、イノベーションを促し、金融経済の発展につながるよう必要な環境整備を行っていきたいとした。一方で、既存の金融機関においては、FinTechの進展に対して機動的な対応を図らないと金融ビジネスにおける競争力を失う恐れがあるとし、テクノロジーの進化を顧客にとっての付加価値の増大につなげていくためにはオープンイノベーションを推進することが重要であるとし、その際、既存の金融機関においても、組織、人材、システム等の経営の基本部分を含めて、変革に向けた果断な意思決定を遅滞なく行っていくことが必要であるとした。そのような中、FinTechを通じた新しい金融サービスの多くは、革新に挑戦する数多くの試行錯誤から生まれるものであるとし、FinTechサポートデスクの設置、銀行システムの接続仕様の公開などオープンAPIの推進の取り組みについて紹介。そして、今回の「FinTech Japan 2016」を通じて、各国における取り組み、革新的なビジネスモデル、新たな金融技術がもたらす影響、公的セクターの対応など、国際的なネットワークの形成やFinTechエコシステムの構築に貢献する活発な議論が行われることを期待したいと締め括った。
キーノート「New start-ups surfing the wave of new regulations」では、イムラン・グラムフセインワラ氏(EY パートナー兼フィンテック分野グローバル担当)が登壇。また、ブレイクアウトステージでは、キーノート「Machine Learning / AI and banking – Possible use cases」では、北山 朝也氏(Alpaca, ヘッドオブジャパン R&D)が登壇。キーノート「Creating a culture of innovation in Finance」では、ピョートル・フェリクス・グジバチ氏(プロノイア・グループ代表取締役、モティファイ取締役・チーフ・サイエンティスト)が登壇。
ランチ/ネットワーキングでは、協賛企業からの軽食と飲み物が用意され、スタートアップブースの前には多くの来場者が訪れ、デモンストレーションや質疑応答などが行われた。
キーノート「the future of payments – new technology vs. leveraging existing architecture」では、ヨビー・ベンジャミン氏(Token.io CTO)が登壇。キーノート「Bank vs. Fintech: allies or competitors?」では、スティーブ・モナガン氏(AIA 地域担当責任者、ヘッドオブエッジ)が登壇。
キーノート「Health x Fintech x Aging Society – How Fintech can support aging society」では、DR.フィリップ・スモーリー氏(RGA インターナショナル シニアVP&グローバルチーフメディカルディレクター)が登壇。Q&A「Ask the Expert: API」では、羽川 茂雄氏(日本アイ・ビー・エム グローバルビジネスサービス事業本部 銀行・FMサービス事業部 金融インダストリーソリューション 金融第一ソリューション 部長)が登壇。
パネル・ディスカッション「Fintech x Regional Banks: how to support regional economies」では、パネリストとして、永吉 健一氏(iBankマーケティング 代表取締役)、森本 昌雄氏(T&Iイノベーションセンター 代表取締役会長 千葉銀行 参与)、大石 達己氏(静岡銀行 経営企画部新事業戦略グループ グループ長)が登壇、大平貴久氏(トーマツ ベンチャーサポート FinTechリーダー)がモデレーターを務めた。パネル・ディスカッション「Ask the Expert: Regulation」では、パネリストとして、増島 雅和氏(森・濱田松本法律事務所 弁護士)、片岡 義広氏(片岡総合法律事務所 パートナー弁護士)が登壇、原 隆氏(日経BP社 日経FinTech編集長)がモデレーターを務めた。
パネル・ディスカッション「Scaling a Fintech start-up: success stories」では、パネリストとして、ラッセル・カマー氏(Paidy 共同設立者兼CEO)、栢森 加里矢氏(QUOINE 共同創業者、CEO)、Max Mackee氏(Director, Corporate Development, Origami)が登壇、デービッド・ミルスタイン氏(Eight Roads Ventures Japan 代表)がモデレーターを務めた。ケーススタディー「AI & its implications on the finance industry」では、ドリュー・ペレス氏(Adatosの創業者)、三部 裕幸氏(渥美坂井法律事務所・外国法共同事業(A&S)のパートナー)による対談が行われた。
「Can Japan become a Fintech hub? 」では、大前 研一氏(ビジネス・ブレークスルー 代表取締役社長、ビジネス・ブレークスルー大学 学長)が登壇、デビッド・コービン氏(Tech in Asia(テックインアジア) ディレクター)がインタビュアーを務めた。パネル・ディスカッション「Promoting innovation in the Financial Services industry」では、パネリストとして、小早川 周司氏(日本銀行 決済機構局参事役)、大久保 勉氏(元財務副大臣・元参議院経済産業委員長)、瀧 俊雄氏(マネーフォワード 設立者、取締役兼Fintech研究所長)が登壇、大久保 琢史氏(ジャパンマクロアドバイザーズ 創業者、マネージングディレクター、チーフエコノミスト)がモデレーターを務めた。
キーノート「Are we confronted to a new 2002 Internet bubble? 」では、メリッサ・ガジー氏(Arbor Ventures共同設立者兼マネージングパートナー)が登壇。キーノート「Reinventing insurance」では、Georgio Mosis氏(Head of Innovation Management – Asia, RGA RE)が登壇。Q&A「Ask the Expert: VC」では、眞鍋 裕亮氏(みずほキャピタル 投資第1部 シニアインベストメントマネジャー 兼 One-lab web・mobile セクター アナリスト)、大塚 悦時氏(トライアムパートナーズ 代表取締役CIO)、工藤 博樹氏(FinTech協会代表理事、メリービズ Founder)が登壇。ワークショップ「Evolution of investment industry: corporate & retail」では、倉田 章雄氏(エクイティ・エックス 代表取締役社長)、北澤 直氏(お金のデザイン 取締役COO)が登壇。
パネル・ディスカッション「Facilitating vs. regulating – the challenge of the regulator」では、パネリストとして、ロイ・テオ氏(シンガポール金融管理局(MAS) Fintech & Innovation グループ ディレクター)、イムラン・グラムフセインワラ氏(EY パートナー兼フィンテック分野グローバル担当)、神田 潤一氏(金融庁 総務企画局 企画課 信用制度参事官室 企画官)が登壇、遠田 和一氏(Ernst & Young 金融アドバイザリー部 (FinTech推進室) シニアマネージャー)がモデレーターを務めた。ケーススタディー「Designing a customer-centric digital bank」では、ダニエル・キマリング氏(Silicon Valley Bank APIバンキング、オープンプラットフォーム、R&Dのヘッド)、マーク・マクダッド氏(Moneytree 共同創業者、ヘッドオブプラットフォーム)が登壇。
「FF17 Tokyo semi final(Part 1)」は、エイト証券、バンクガード、財産ネット、マネーフォワード、クラウドリアルティ、Keychain が登壇。
「FF17 Tokyo semi final(Part 2)」では、ボーディングパス、Moso Mafia、ココペリインキュベート、ネストエッグ、クレジットエンジン、ゼネリックソリューション が登壇。計12社の全てのピッチ終了後、審査中は、キーノート「Augmented – The Future of Finance」では、ブレット・キング氏(Movenの共同創業者、Augmentedの著作者)が登壇。
「FF17 Tokyo semi-final」の優勝企業は、クラウドリアルティが受賞。記念撮影が行われた。受賞した鬼頭 武嗣氏(クラウドリアルティ 代表取締役)は、「香港での本選に向けて、日本発のキャピタルマーケットを作っていきたいという想いと共に海外のプレイヤーと肩を並べて頑張っていきたい」と抱負を語った。なお、審査員は、鈴木 章五氏(ビザ・ワールドワイド・ジャパン 新技術推進部 部長)、ダニエル・ヘフェルナン氏(ストライプジャパン 代表取締役)、飯田 哲夫氏(社団法人金融革新同友会「FINOVATORS」 副代表理事)、古川 剛也氏(三井住友銀行 ITイノベーション推進部 イノベーションコンサルタント)の4名が務めた。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )
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