取材レポート:金融・IT業界向け

2013.02.15

株式・デリバティブ・FX取引における低遅延トレーディングインフラ 構築運用セミナー 【ディメンションデータジャパン&コービルジャパン共催】取材レポート!

低遅延トレーディングインフラ 構築運用セミナー 【ディメンションデータジャパン&コービルジャパン共催】取材レポート!

2013年2月13日(水)、NTTグループ傘下のディメンションデータジャパンと低遅延モニタリングベンダーのコービルジャパンは、東京ステーションカンファレンスにおいて、株式・デリバティブ・FX取引における低遅延トレーディングのためのインフラ構築運用セミナーを開催した。
セミナーを共催したディメンションデータは、シスコシステムズアリスタネットワークスの主要パートナーとして国内外の金融機関に多くの大規模ネットワークの構築実績を持ち、また、コービルの遅延管理機器は、東京証券取引所チャイエックスジャパンをはじめ、世界の主要証券取引所ならびに主要外資系金融機関に実績を持つという。欧米におけるアルゴ取引、HFT(High-Frequency Trading=高頻度取引)の高まりと、低遅延のトレーディング環境の整備が求められる中、当日は会場に多数の金融関係者が訪れて満員盛況のセミナーとなった。

開演時間となる午後1時30分、冒頭の挨拶に立ったディメンションデータジャパン 代表取締役社長 望月 弘一氏は、来場者への御礼の後、高速高頻度取引(HFT)の動向として、アルゴ取引やコンピュータを使ったHFTの高まりにより、アジアでは高速取引環境をアピールした市場が増加の傾向にあり、その中でも市場流動性のある日本とオーストラリアが取引環境面でリードしていることなどを語った。

また、高速売買システムに必要な製品を提供するパートナーと密に連携し、製品の調達・構築・保守およびコンサルティングサービスを提供するディメンションデータの企業紹介(下図参照)、世界の主要取引所、主要外資系金融機関、主要情報プロバイダーに多数導入実績があり、遅延管理のマーケットリーダーである共催企業・コービルについて紹介した。

【講演1】チャイエックス・ジャパン 代表取締役社長 濱欠 康生氏は、PTS(Proprietary Trading System=私設取引市場)の概要と特徴のほか、PTS市場急拡大の背景、チャイエックス・ジャパンの概要、低遅延管理の重要性(コービルの導入)などについて、来場者に分かりやすく説明した。

【講演2】コービルジャパン セールスエンジニア 梅森 洋樹 氏は「低遅延トレーディングに求められる遅延管理とは」をテーマに、遅延にかかわる海外の動向(世界の取引所の平均応答速度)やタイムスタンプ情報の共有事例などを説明しながら、自社の導入実績などを紹介した。

【講演3】ドイツ証券 情報技術統括部 ヴァイスプレジデント ケネス・ブランク氏は「ドイツ証券における低遅延トレーディングインフラの事例」として、コービルのモニター画面を見せながらモニタリングデバイスとしての優秀さを語り、アリスタネットワークスの製品の自社ネットワークへの貢献についても触れた。

【講演4】アリスタネットワークスジャパン システムエンジニアリング・マネージャ 兵頭 弘一 氏は「次世代低遅延イーサーネットスイッチ7150シリーズのご紹介」
として、グローバルに展開するドイツ証券でも導入されている自社製品のPRを行った。

【講演5】ディメンションデータジャパン ソリューションスペシャリスト 新出 隆昭 氏は「低遅延トレーディングインフラ構築と運用サービスのご紹介」として、低遅延トレーディングインフラに必要なマルチベンダー製品をパッケージで提供し、構築・運用・モニタリングを包括して提供可能な自社サービスについて解説した。

日本取引所グループ(JPX)の誕生という業界の大きな節目からスタートした2013年、取引所、金融機関、ベンダー、マーケットの最前線で広がる低遅延トレーディングインフラ活用の先行事例から、そのナレッジやノウハウを吸収することで、業界全体の合理的なプラットフォームの整備への応用とビジネスモデルの革新につながっていくことで日本の金融機関の国際競争力と収益力が高まることを願いつつ、次回の共同セミナーの開催も期待したい。

(取材、撮影:藤野 宙志、柴田 潔 / 記事、編集・制作: 柴田 潔)