2016.04.10
【新経済連盟(新経済サミット2016)】フィランソロピー、FinTech、ロボット工学と人工知能、インドのスタートアップ、東京・シリコンバレー、モビリティ、超観光立国、医療、ドローン、教育などについて、世界をリードするアントレプレナー・イノベーターが一堂に会し討議、グローバルカンファレンス「新経済サミット2016」開催!
2016年4月7日(木)、8日(金)、一般社団法人 新経済連盟は、ホテルニューオータニにおいて「新経済サミット2016」を開催した。
同サミットでは、医療、ドローン、教育、フィランソロピー、FinTech、ロボット工学と人工知能、インドのスタートアップ、東京・シリコンバレー、モビリティ、超観光立国など、世界をリードするアントレプレナー・イノベーターが一堂に会し、二日間にわたり講演やパネルディスカッションが行われた。
開演の挨拶は、新経済連盟 代表理事 三木谷 浩史氏(楽天 代表取締役会長兼社長)より、参加者への御礼の言葉と共に、新経済連盟の概要とビジョンについて紹介。起業家精神を刺激し、世界や社会が向かう方向を捉え、政府・企業・投資家・起業家の橋渡しとなるべくインキュベーターの役割を果たしていくことで、起業家にとっての巣(NEST)となることを目指していきたいと語り、二日間にわたるプログラムの議題と開催の背景や狙いについて語った。
「基調講演」では、ターヴィ・ロイヴァス氏 (エストニア共和国 首相)より、エストニアと日本の共通点や違いについて歴史を辿りながら解説。スカイプの誕生を例にデジタル化によるニューエコノミーの台頭と発展の重要性と政府の役割として、1.Sovereignty & national security、2.Business climate、3.Direct measures : infra + laws + skills、4.Embracing tech in government を挙げ、同国のデジタル政府と電子IDサービスの現状と具体的な取組みについて解説した。
スペシャルセッションには、YOSHIKI氏(作曲家、プロデューサー、アントレプレナー)が登壇。三木谷氏とAI(Artificial Intelligence:人工知能)をテーマに対談が行われたほか、三木谷氏が指揮者となりピアノの即興も披露された。◎スペシャルセッションの内容については、詳しくは、こちらを参照。
「YOSHIKI氏と楽天 三木谷氏のスペシャルセッション、AI(人工知能)が社会に与える影響と将来について」
なお、この日は、Opening Session「スタートアップが成功する秘訣」、「NEST STARTUP CHALLENGE」、「Session 1 医療のイノベーション(頭脳循環と知られざる日本のポテンシャル)」、「Session 2 産業用ドローン時代の幕開(ドローンが開拓する新たなB2B市場)」、「Session 3 教育の未来(人材育成の新しいカタチ)」、「Session 4 世界のフィランソロピー最新トレンド(注目されるベンチャーフィランソロピーやインパクト投資)」などのセッションも行われた。
「Session 5 日本・FinTech大国化宣言(日本のお金の流れや決済が変わる)」では、北澤 直氏(お金のデザイン 取締役COO)、小林 重信氏(楽天 楽天スマートペイ事業長)、佐々木 大輔氏(freee 代表取締役)、佐藤 航陽氏(メタップス 代表取締役CEO)、辻 庸介氏(マネーフォワード 代表取締役社長CEO)が登壇、小澤 博史氏(ゴールマン・サックス証券 投資銀行部門 マネージング・ディレクター)がモデレーターを務めた。
パネルでは、各社の概要紹介に続き、ベンチャーを始めたタイミングと背景について、成長に向けたボトルネックの存在、セキュリティに対する危機感や懸念、また、フィンテックの将来像と方向性に関連した既存の金融機関とベンチャー事業会社の関係に対する考え方、日本と海外との対比や課題および解決方法、仮想通貨などについて、それぞれの私見が披露された。
「Session 6 フィンテック最前線(オンラインの融資革命)」では、ティム・クラーク氏(Avant キャピタルマーケット部門マネージャー)、ジェームス・グティエレス 氏(Insikt CEO兼共同創業者[Oportun創業者])、エアル・リフシッツ氏 (BlueVine 創業者兼CEO)が登壇、オスカー・ミエル氏(楽天Fin-Techファンド マネージング・パートナー)がモデレーターを務めた。
スペシャルセッション「崩壊を受容する:シリコンバレーからアジアへ」には、アーネスティン・フー氏(Alsop Louie Partners)、ピーター・ベル氏(Highland Capital Partners パートナー)が登壇。
スペシャルセッションには、ピーター・ヴェスターバッカ氏(Rovio Entertainment Ltd. マイティイーグル)が登壇。スタートアップと起業家精神について、自身の取組みを振り返り、大ヒットしたモバイルゲームのアングリーバードが出てくるまでのストーリーを披露。当時、実現不可能と言われた1億ダウンロードという目標を実現した例を挙げ、クレイジーな野心を持つことの大事さを指摘、成功の秘訣は、自分がやっていることに対して自分は出来ると信じること/不可能だと思わないこと、とした。
基調講演「ロボット工学と人工知能がついに結ばれる」には、アンディ・ルービン氏(Playground Global 創業者兼CEO)が登壇。同氏は10年間グーグルで過ごした後、新たにエンジニアを抱えるVCとしてスタート。これまでの過去を振り返ると、DOS、WinMac、インターネット、モバイルと、12~15年単位で融合しながら大きなプラットフォームサイクルが起きているとし、次の産業革命は、パターンマッチングやディープラーニングを組み合わせたAI(人工知能)を挙げ、20年後のエンジニアはAIクラウド/ロボットにものごとを教える先生のような存在となり、ニューラルネットワーク能力は飛躍的に発展するだろうと予言した。
また、Googleが買収したロボットベンチャーSCHAFT(当時)の中西 雄飛氏(元東大助教)も登壇、人間が生活するあらゆる環境に適合できる開発中の二足歩行ロボットを披露した。
「Session 7 世界が注目!成長を続けるインドのスタートアップエコシステム(成長の秘訣はどこに?)」では、サヒル・バルア氏 (Delhivery CEO兼共同創業者)、アルヴィンド・グプタ氏 (デジタル・インディア・ファンデーション 創設者 / インド人民党 ナショナル・テクノロジー・ヘッド)、ラジェシュ・サハニ氏 (InnerChef 共同創業者 / GSF 創業者)、サンジャイ・セティ氏(ShopClues 共同創業者兼CEO)が登壇、松田 憲幸氏(ソースネクスト 代表取締役社長 / 新経済連盟 理事)がモデレーターを務めた。
「Session 8 Tokyo as a New Silicon Valley(東京から世界にイノベーションを)」では、藤田 晋氏(サイバーエージェント 代表取締役社長/新経済連盟 副代表理事)、伊地知 天氏(Creww 代表取締役)、松本 恭攝氏(ラクスル 代表取締役)、田中 良和氏(グリー 代表取締役会長兼社長)が登壇、大西 康之氏(ジャーナリスト)がモデレーターを務めた。
「Session 9 未来のモビリティ(ライドシェアリング・自動運転がもたらす変革)」では、フアン・デ・アントニオ氏 (Cabify 創業者兼CEO)、ローガン・グリーン氏 (Lyft 共同創業者兼CEO)、菅沼 直樹氏(金沢大学 准教授 / 新学術創成研究機構 未来社会創造コア 自動運転ユニット ユニットリーダー)が登壇、久保田 洋子氏 (ウォール・ストリート・ジャーナル 特派員)がモデレーターを務めた。
新経済連盟の団体会員数は517社(一般会員324社/賛助会員193社:2016年3月1日時点)で、ITを活用した様々な新産業と日本経済の発展に貢献すべく、「イノベーション」、「アントレプレナーシップ」、「グローバリゼーション」の3つのテーマを軸に日本の競争力の強化を目指す経済団体。今回、4回目の新経済サミットの開催を終え、今後に向けては地方での開催や学生向け・教育機関との取組みなど、会場からの要望の声などを反映すべく企画していくという。
足元では、フィンテックをキーワードに民間のみならず、東京大学金融教育研究センターで開催された公開シンポジウム「フィンテックとこれからの金融システムのあり方」(取材レポート)などアカデミックのほか、国会議員の間でも国会議員フィンテック勉強会(取材レポート)や、自民党フィンテック推進議員連盟(取材レポート)が立ち上がるなど、金融とITを活用した変革推進の機運が産学官それぞれの分野で高まっている。引き続き、新経済連盟の政策提言や啓蒙活動、プロジェクトチーム/タスクフォースの取組みと成果に注目していきたい。
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